In 社長の追伸

日毎に寒くなって来て、休日は布団にくるまったまま、本を読んでいたい今日この頃。しかしながら、昨日は健康診断の結果が悪くコレステロール値が高すぎる私の為に、お節介な友人たちに連れられて高尾山、稲荷山コース3.6キロに初挑戦してきました。ついに山ガール・デビュー。高尾山健康登山21回チャレンジと言う、一度行くと一つスタンプが貰える御朱印帳のようなものまで、手に入れてしまったので、これから、コレステロール値を100下げるべく、高尾山詣でを続けてみようと思います。達成するまで同じことを続けるという、この健康ご朱印帳のコンセプトは、私の性格に合っていると思われます。

しかし私は、本来はアウトドア派とは程遠く、本に囲まれて生活するのが理想、家から出ない、もしくは温泉につかりまくる生活が理想です。「年収の○○%は、自己投資」というのを聞いた事はありませんか?

その昔、まだ私が商社ウーマンだった頃、ミリオネーゼ(死語ですが、年収1000万以上の女性という意味のある出版社が作った造語)になる為には、「年収の2%の本を毎月買うべし」(3%だったかも知れません)と、誰かに力説されて以来、読んでも読まなくても、兎に角毎月1万円以上は買うようになり、いつの間にか読まないままの本が積みあがりました。いわゆる積読というやつです。忙しいビジネスマン、ビジネスウーマンは、相当意識しないと、なかなか厚い本は読み切れません。

しかし、この時買いだめた本、主には当時自分が部下マネジメントで悩んでいた為「良いマネージャーになる為にはどうしたら良いか?」という人事系のテーマが中心の膨大な書籍は、その後、仕事中の事故で4か月間寝たきりなった間に1日2冊づつ読破され、のちに人事コンサルタントになった際の論理基盤となりましたので、何かどうなるか人生判ったものではありません。

こうした偶然が偶然を呼ぶような体験、経験から、本を兎に角買ってしまうという習慣を持っておりますので、本来は興味のあるものを、じゃんじゃん買ってきて乱読するのが好きなのですが、仕事上「読まなければならない」という義務感たっぷりな本が溜まって来ますと、だんだん疲れた身体と頭にムチ打って読むのが、おっくうになって来ます。そして、そこへさらにスマホの誘惑があります。

今から12-13年前のこの時代と今を比べると、ますます本を読む時間を捻出するのは、難しくなっていると感じます。通勤時間がないという事も、私の場合ひとつの理由ですが、これほどスマホが普及してしまい、待ち時間や電車の中では、殆どの方がスマホを眺めています。私は、AmazonのPrime会員ですが、本をその日のうちに手に入れたいと入会したこのサービスで、膨大な映画やテレビドラマが見放題状態です。

最近は、寝る前の本を読んでいた時間は、タブレットでテレビドラマを見る時間になってしまっている駄目な私です。言い訳になりますが、ヘトヘト状態まで仕事をしてしまうと、それくらいしか出来る事がなく、つい手を出してしまうのす。自分の未熟さを感じます。

先月からAmazon primeで「ドクターx 大門未知子」という米倉涼子ドラマをシーズン1からシーズン4まで毎日1-2話づつ一気に見てしまいました。忙しいので5時には起きますので、これで寝る時間が6時間から6時間半になっていました。まさに疲労の悪循環。先日の湯治の時間を使って、もう見終わったので、これで大丈夫だと思いますが、その前は、韓国ドラマの「星から来たあなた」というドラマにハマっていましたので、油断隙もという感じではありません。

自己成長の為の自分への知的投資は、本当に重要です。でも、1日働いて疲れ果てて、そこから本を手に取る、ましてまたしても専門書を手に取るという事は、かなり難しいと感じます。私のような職業の場合は、特に専門書や論文を読まないと知識の「井戸枯れ」を起こします。私の仕事にいつも有効なアドバイスをくれる友人からは、「インプット」が足りないと「アウトプット」の質が落ちるから気をつけろと、いつも言ってもらっています。

本当に「インプット」が減り始めると、自分が擦り減る感を感じます。豊かな気持ちで、自己投資の為の静かな時間を毎日創る、これが理想です。私の自分の仕事の戒めである「セールスで成果を上げる13の徳目」には、以下のようなものがあります。

自己投資は最大の顧客サービスである。

昨年まで通学していた夜間大学院のように、自分をオートマティカルに学ばせる仕組みがなくなった今、自分を成長の軌道から外れないようにする意志が必要だと、感じています。

 

尚、私に年収の〇〇%の~と力説したのは、たぶん勝間和代さん、だと思います。「学ぶことは真似ること」と初めて会った18年前に彼女に言われ、それを実行して来ましたが、今、勝間さんが作家デビューをされた当時の本を改めて手に取ると、確かに愚直に真似しているなぁと自分で笑えます。

この書籍「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」の「はじめに」の所には、著者の勉強の実績に彼女の様々はキラキラな勉強の実勢が書かれていますが、その中の「TOEIC新卒時420点からその後3年間で900点へ」とか(TOEICは英語の試験です)、「証券アナリストをしながら、社会人大学院でMBAを取得」とか、この本を2007年に読んだときは、私の事に置き換えては、想像できなかったのですが、その後、潜在意識にこの文章が埋め込まれたかのように、自分の人生は変わって行きました。

結果的に私は、その後、外資系に転職をし、私自身も仕事をしながら、まさかのMBAを取得したり、必要性を感じてTOEICに取組み、その点数も485点から880点に上げます。

しかし、優秀な勝間さんとは違い、点数をそこまで上げるのに5年もかかってしまい、700点ぐらいで足踏みしているときに、たまたま彼女が自宅に来て、「わんわんさん、なんでTOEICにそんな時間かかってんの?」と不思議そうに言われたというおまけつきでした。

話がそれましたが、自分を成長させる為の自己投資。意識して続けて行かないといけないと思います。因みに、私の友人(外資系企業の役員)は、先日さらりと、「やっぱり年収の10%は自己投資しないとね~」とおっしゃっていました。思わず、「それって幾ら!!」と思いました。