In Blog, 社長の追伸

私の座右の銘は、「思い立ったら即実行だよ!」というものです。でも、実は隠れ座右の銘があります。仕事のポリシーと言っていいかも知れません。それは「手のひらを返さない」です。手のひらを返すというのは、人に接する態度や言葉を、それまでとガラッと変える事を言います。

手のひらを返さない

営業研修をしている時、または同業者の方から「柏さんは人脈をどのように作られるのですか?」と人間関係構築のコツを聞かれる事があります。もっとすごい人脈の方が沢山いらっしゃるのに、なぜ私にと思わなくもないですが、沢山の方とネットワークを持っているのではなく、ネットワークは少数精鋭型で特徴的なのかも知れませんので、本日はネットワークづくりのコツ、裏座右の銘のお話をさせて頂きます。

営業職ですので、沢山の方と会うのが仕事のようなものなのですが、実は人と会うのはあまり得意ではありません。だから、なんとか交流会のような名刺を沢山配ってネットワーキングをして下さいというような会はできるだけ避けています。その避けっぷりは、恐らく営業職としては尋常ではなく、まして個人でやっている会社の代表としては言語道断的に少なく2年に1回ぐらいしか人の集まる所には出向きません。起業してから丸4年ですが、全く何の会が覚えていませんがFitmeの星田奈々子社長と会ったホテルでの女性向け交流会、主催者が友人だったEYさんの女性経営者向け交流会、友人がプレゼンターだったので応援に行った横浜市の女性向けビジネスフォーラムの3回しか行っていないと思います。

しかし、その恐るべき出不精の割には、価値観が近い特定のメンバー20名弱ぐらいとはかなり深くお付き合いをしていて、女性ばかりですが、そのメンバーとは、「食事会」「勉強会」「山登り」最近では「ワーケーション」と、親しくお付き合いをさせて頂いています。出不精を実証するかのように、このメンバーは殆ど人事系か元人事系、もしくは研修導入時に知り合った上級マネジメント層の方々です。なぜなら交流会、勉強会に出向かない為に、人との接点が仕事以外にないためです。

では、どのように人脈を・・・・と言われると、ひとつは価値観が同じ人としか付き合わないというのがありますが、実はもうひとつのポリシーが、すでに裏座右の銘化している「手のひらを返さない」という事なのです。

人事の仕事をはじめてから17年目になりました。その間沢山のお客様なのか、前出のようにすでにお友達なのか判りませんが、兎に角沢山の方とお付き合いをしてきたのですが、比較的大きな企業の方々とお付き合いさせて頂く事も多い為か実は人事異動も半端ないのです。人事部だったけれど、事業部に異動になりましたもう研修の担当では、なくりますというパターンです。他にも会社を辞めて○○社へ転職します、会社を辞めて起業する事にしましたなどなど日常的にありますし、社長が交代した、役職定年になった、人事異動ではありませんが諸般の事情で、以降恐らく研修は導入できないなどなど、悪徳営業でなくとも効率を重視する営業であれば、手のひらを返しそうな沢山状況はあるのですが、このすべてに丹念に「手のひらを返さない」を発動するのです。

研修を売るのが仕事ですと、おそらく新しい担当を紹介して頂いて、旧担当とは没交渉になるのでしょう。特に研修会社に営業として所属しているとサラリーマン的にそのようになって当然だと思います。たまにすれ違って懐かしい!と交流はするかも知れませんが、私はそこから「利害関係がなくなったので」とがっちりお付き合いをスタートさせることが殆どです。

さらに独立して、利害関係がなくなるどころか同じ人事コンサルの領域で独立されて全くの同業者になってしまう方もいらっしゃいます。このあたりが難しい所で仲間内の会などで露骨に営業をされて他のメンバーからクレームが入るなど痛い目にあったこともあり、経験上自然と疎遠になる事もしばしばです。昨年独立された全く自分と同じ人事コンサル領域の女性を現在全力応援中ですが、このケースは結構例外中の例外で、単に以前お世話になった際に「○○さんが独立するときは、全力で応援します」と自分が言ったことを守っているだけです。

そんな感じで縁あって、そのようにずっと長いお付き合いをしているうちに、腹を割って話しができる本当の仕事のパートナーや友人になっていくことができると思っています。なお、すべて友人関係は創り上げるのに時間がかかるわけではなく、最初から共にいる時間が長いために、深い人間関係が構築できる大学院の友人などは、そのような意味では本当に貴重ですね。

尚、このようなブログを書くと私がものすごく良い人のようなアピールのようですが、お付き合いしていて価値観が合わない、もしくは価値観が合わなくなったと感じた時の手のひら返しは、結構はっきりしているという事も付け加えておきます。だから本人のポリシーは、「手のひらを返さない」でも、きれいに手のひらを返されましたという人が存在するのもまた事実です。仕事よりもパーソナルな付き合いで我慢しない為に、これが発動される事が多いです。

私のニックネームは、「わんわん」ですので、親しい女性の仲間は私の事を「わんわん」とか「わんわんさん」と言います。このわんわんと言ってくれる仲間とは、「わんわん亭」という自宅での食事会や「勉強会」、「山登り」などこのFacebookのグループ機能を使ってさまざまなグループを作って交流しています。

因みにニックネームの由来は、子供が小さい時にも仕事にまい進し過ぎて、殆ど子育てをしなかったので息子はすっかりお父さんっ子になり、たまに会うとお母さんと言ってもらえず「わんわん」と言われてしまったことに由来します。普通最初に話す言葉は、お母さんじゃないのかよ!と思いますが、自業自得と言うやつです。

人生を豊かにするのもしないのも、そばにどのような人にいて貰えるかではないと思っています。その為の秘訣が「手のひらを返さない」。みなさんは、どのような人間関係のルールをお持ちですか?