In セミナー/講演

自分自身のモチベーションは、自分でコントロールできます。周囲の環境変化や周囲の人によってコントロールされてしまうのは、ご自身の損です。

こんな風に研修で申上げると、最初は「えっ?」と言う皆様のご反応ですが、モチベーションの上げ下げを理論で理解して、ご自身のメリットを考えて頂いて、更に事例をお聞き頂くと、最終的には納得して頂いたという手ごたえを感じる事ができます。

最近連続してお引受けしている研修に、経営理念を活用したビジョニング(仕事の意義の明確化)の研修があります。いろいろな要素を組合わせているので、一言では言えないのですが、ビジョニング研修であり、ある意味キャリア研修と言えるかも知れません。これまで日系企業で日本企業のルールで働いて来た皆様に、グローバル企業で活躍するコツを自分の失敗を踏まえてお伝えする研修とも言えます。要するに、ご自身のその組織での成功・成長の為にどのように考え、どのように行動するのが「得」かを考えて頂く1日研修です。

人生の目覚まし時計というのを聞いた事がありますか?

「人生の目覚まし時計」とは、突然の病気や事故、親しい人との別れなど、自分の手で防ぎようもない衝撃に突然襲われて、それまでの自分の物の見方や考え方が変わってしまう事です。多くの人は、そんな時、それまでやる気に満ちていた自分も、一気にどん底に突き落とされて、やる気どころか生きる気力もなくしてしまうかも知れません。でも、そんな状況から、立ち上がる人がいる事も事実です。

講師である私は、44歳の時に一度仕事中の事故によりキャリアが全壊していますが、現在は心底楽しそうに自分のモチベーションをコントロールしており、それを心底楽しそうに「みなさんもやってみたら?」お伝えします。本気で自分のモチベーションは自分でハンドルした方が「楽しい」と考え、本気で「変わり続ける」「学び続ける」事がこれからの人生100年時代には必要だと考えているからです。

こんな風に近寄って来るんです。

写真を見ているだけで、楽しそうでしょう。

でも、いくら私が楽しそうでも、人にはそれぞれの考えと事情があるので、そんなに簡単には「変わらなきゃ」とは思えないので、手を変え品を変えといういった風に、様々な角度からご自身の「得」をする為の事をお考え頂く訳です。

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?という昔爆発的に売れた書籍のことを覚えていらっしゃいますか?大リーグの大谷翔平選手が読んでいると言った事で今、また売れているそうです。簡単に言えば、「変化に対応しないとダメなんだ」という事をネズミと小人の寓話で教えてくれているスペンサー・ジョーンズの本です。

登場人物は、2匹のネズミと2人の小人です。それぞれの名前は性格を表しているようです。ネズミの名前は、スカリー(すばしっこく動く)とスニッフ(鼻が利く)、小人の名前は、ヘム(囲いを自分の周りに作る)とホー(もごもご言うだけではっきり意思表示しない)です。この2匹を2人は、迷路のような所で暮らしているのですが、ある時、ある場所で物凄いチーズの山を発見します。2匹と、2人は大喜びで毎日その場所へ通ってお腹いっぱいチーズを食べます。小人はネズミより頭が良かったので、毎日そこまで行くのは面倒だとばかり、そのチーズの山の近くに引っ越してしまい、朝はゆっくりお茶を楽しんでから、そのチーズの山に取り掛かります。ところが、チーズはある日突然なくなってしまいます。まぁ、食べてたら減りますよね。

ネズミたちは、驚きますがすぐに新しいチーズを探しに走りだしました。実はスニッフは少し前からチーズが徐々に減って行くのに気づいていました。小人たちは、頭が良かったので議論を始めます。なぜなくなったのか原因を突き止めれば解決策は必ずあると考えたからです。そして、急にいままであったチーズが無くなってしまった事をなかなか受け入れらなかったのです。

2匹のネズミは、走り回った結果新しいチーズの山に辿り着きます。そのうち小人のうちのひとりヘムも、ようやくこれではまずいと行動を起こし、ネズミたちが見つけた新しいチーズの山に辿り着き、元の場所で動かない友人の小人(ホー)を誘いに行きますが、ホーは頑として元の場所から動かないという・・・・そんなおとぎ話のような話を通じて、この本は私たちに変化に対応する事の大切さ、行動を起こす事の大切さを教えてくれています。

動くか動かないかを決めるのは結局自分

キャリア研修などは、あくまできっかけだと思います。結局自分が動くのを決めるのは、自分でしかないからです。でも、本気で思います。「このままでいいや」という考えは、この時代のキャリア形成において、心底危険だと。私は、たまたま人生の目覚まし時計がなって、それまでの考え方を一掃する事ができましたが、そんな辛い経験や私のように遅い動きだしで50歳を過ぎてジタバタするよりも、もっと早く変化に飛びついたり、自らの専門性を磨いて頂きたいと思います。

今日から、何かひとつでも昨日の自分と変えてみませんか?