In 理念浸透

明治大学専門職大学院の研究論集に、私、柏の投稿した論文が選定されました。タイトルは、「理念への共感」に着目した経営理念浸透~理念浸透調査から考察する浸透3因子の影響と効果の実証的研究」です。

アカデミックな世界では、査読付論文(さどくつきろんぶん)と言って、卒論などで、ただ単に論文を書いただけではなく、偉い人がチェックして下さって認められた論文になると、偉く評価が変わるそうです。私は、その世界に疎いので昨年8月に明治大学専門職大学院グローバルビジネス科の恩師である青沼教授から是非どこにも発表していない修士論文を世の中に問うべきだと言って頂き、事の重大さには余り気づかぬままに、折角の機会ですので、チャレンジをする事としまして、昨年8月に書き始め、10月に提出、12月に選考を勝抜き、3月末掲載予定が、この度、ようやく掲載の運びとなりました。長かった、長すぎる。

大学院卒業後は、この経営理念浸透が仕事になり、経営理念の専門家(オタク)として幾つも仕事を頂いておりましたので、そのうちの大掛かりなもので、エビデンスがあるものを書き加えました。仕事と研究テーマが見事にシンクロしています。書き加えるにあたってまた、最新の論文や書籍を読ませて頂いて自分に取ってまたとても良い知識の積み重ねの機会となりました。唯一心残りな事は、論文を書いてからこの10カ月で、また膨大な経営理念浸透に関するデータや浸透の手法が定量・定性共に研修実施実務の中で蓄積されている事です。ビジョン・バリュー策定などの理念浸透施策による社員の方々のモチベーションのアップが論文内では127.8%の所、現在は138%のデータ、つまりモチベーションが約40%もアップしたデータと手法も持っている事ですが、もう1本論文を書くのは今は時間的にも無理なのでまた別の機会に譲ります。

昭和の知識で令和を生きるのは厳しすぎる

今回の私は強制的に自分を追い込んで論文を書きました。忙しい毎日の中で学び続けるという事は、なかなか大変な事だと感じますが、時にはこのように期限のある中で強制的に勉強モードに戻る事も重要だと思います。以前書かせて頂いたブログで人生100年時代のキャリア形成に必要な4つの大切な事を書かせて頂きました。

キャリア形成に必要な4つの大切な事

  1. 自分自身でビジョンを明確に描く(想いをエネルギーに生きる)
  2.  学び続ける(向上心と好奇心を忘れない)
  3.  チャンスを自ら取りに行く
  4.  挫折上等(挫折は当たり前という意識を持ち、切り抜ける)

この中にも、「学び続ける(向上心と好奇心を忘れない)」という項目がありますが、時には強制的に自分を追い込んで、学びの機会を創られては如何でしょうか?令和という新しい時代で平成どころか、昭和の知識そのままで生きて行くには、変化の激しい時代に身を守るには、厳しすぎると感じます。最近は、私は50歳でTOEICへの挑戦、55歳で大学院でMBA取得と5年毎に自分をアップデートする機会を作っていますが、60歳で起業予定を前倒しにした為、実際の60歳で自分が何に挑戦し、その為にどのような学びの機会を創出するのかが、今から楽しみです。

尚、この論文をお読み頂ける方は、以下のURL(明治大学専門職大学院研究論集)からダウンロードが可能です。
https://www.meiji.ac.jp/mbs/journal/journal.html