In Blog, 社長の追伸

「神のムキ海老」というムキ海老を近所のスーパーで見かけると必ず購入しています。IQFのバナメイのムキエビです。因みに、IQF(Individual Quick Frozen)は個別瞬間凍結という意味で、バラバラに凍っていて、好きな量だけ使いやすいものです。因みに、バチが当たるのを恐れてでしょうか、これ神(かみ)と読まずに神(しん)とよみます。

神の・・・と聞くとムキエビしか思いつかない私が「神・時間術~脳のパフォーマンスを最大まで引き出す」という本に出会いました。こちらは、「神」(かみ)です。すごく怪しい感じの表紙で、本屋でなら絶対買わなかったと思いますが、たまたまAudibleの聴き放題で無料だったので、聞いてみたのです。これが、素晴らしかったです。結果的に、Kindleでも購入。その後書店に立ち寄りましたら、怪しい表紙の上に白地に黒のシンプルなカバーがかけられて販売されていました。やっぱりみなさん同じことを考えるのだなと納得です。

この書籍は、脳外科医の樺沢紫苑さんが、実践している生産性を脳科学的に最大限に上げる時間術のノウハウ本です。脳の働きによる集中力に着目して、いかに生産性を上げるかを考察しています。樺沢紫苑さんは、「アウトプット大全」「インプット大全」など数々の書籍でベストセラーを叩き出しておられます。そのような忙しさの中でも年に3冊の本をコンスタントに出版、メルマガ、YouTube、
Facebook、ブログを毎日更新され、病院診療やセイナー・講演活動もされている方です。この本の出版時点ですでに7年それを継続されているとのことですので、説得力も増々と言うもの。医療従事者なので、「遵守」や「想起」など、私が製薬会社さんの研修の中で良く使う言葉も頻繁に登場するのも密かにツボです。(「GL遵守」、「患者さんを想起して」などと言う使い方をします)

脳のゴールデンタイムは、起きてから2-3時間

「脳のゴールデンタイムは、起きてから2-3時間」これが、この本のもっとも大切なポイントです。朝の1時間は、夜の4倍の価値があるので、集中力を要する仕事は、この時間にやるべきというのです。集中力を要する作業とは、論理的な作業、文章執筆、語学学習などをあげています。特に文章というのは、身体も頭も疲れていない集中力の高い午前中しか書けないとご自身の作家としての経験から語られています。

これを早速試してみました。私はだいたい4時少し前に目が覚めます。しかし、主人の作る朝食が7時の為に、8時に研究室に出社するのが標準になってしまい、最近は6時頃まで布団の中でだらだらしたり、ネットを見たり、していました。つまりゴールデンタイムをすべて、もう完璧に無駄にしていたのです。

私の前職FranklinCovey社時代の大ボス、生産性向上の師匠であるハイラム・W・スミス氏も、その著書タイムクエストの中で、「魔法の3時間」と言って早朝5時から8時までの3時間を自分自身の為に使っていると言っていていました。その教えを守って私もTOEICなどの語学を勉強している時には、毎朝5時からを勉強の時間にしていたと言うのに、いつのまにか「だらけて」いました。「神の時間術」の中では、多くのビジネスパーソンが朝一番にメールチェックでゴールデンタイムを無駄にしていると書かれていましたが、私はそれ以上だったわけです。

さっそく、目が覚めたらすぐ自宅から徒歩5分ほどの研究室(オフィス)に出社することにしました。結果、ビビるほど仕事が片付きました。特にいつも4-5時間もかかる事例やブログが、2時間で1本書けたことにびっくり。毎月書けなくてイライラが募る医薬経済社の原稿も一気に11月1日号まで書き終わりました。6時ごろにはお腹が空いてしまうので、自宅に戻ってシャワーを浴びて朝食を食べて、8時前にまた出社。午前中のゴールデンタイムを使って、難易度の高い仕事を片付けます。

しかし、このようなブログを書いて見事に3日坊主で終わってしまったらかなり恥ずかしいので、しばらく自分が何時から何時までどのような仕事をしたのかを記録につけてみましたが、今のところ3時半起床の4時出社が標準になっています。因みに今朝は昨日早く寝すぎたのか、2時半に目が覚めたので3時出社です。起きてから3時間と言われると、本当に起きるのが早すぎるので、とんでもない時間になるのが玉に瑕、また細かく仕事の時間を記録をつけてみて判りましたが、私が集中できるのはいいとこ5時間まででした。つまり研修設計で追い詰められている時に、良く「研修設計デー」を作っていましたが、どうせ集中力が切れてしまうのでしたら、午後からはご面談の時間にすると、ご無沙汰している「あの方」「この方」ともお会いできることになります。なんだか幸せな気分になってきました。

脳を復活させる技

また、書籍では、脳が疲れてしまった時に復活させる方法も書かれています。集中力の敵は「雑念」であるとし、雑念は前頭葉が疲れていると湧き上がって来るので、前頭葉のセロトニンを活性化させれば良い、セロトニンを出すには、「日光を浴びる」「リズム運動をする」「咀嚼する」の3つとのこと。だらだらしそうになったら、外へでて日を浴びるようにしましたが、こちらも快適。

また、人間の脳は視覚情報の処理にそのキャパシティの90%を使っているそうで、昼休みに「休み」ということは、この視覚情報を遮断してしまうのが効果的とのこと。つまり昼休みに、まただらだらスマホを見るのはNGで可能であれば30分までの仮眠、時間がなければ目をつぶって視覚情報を遮断するのが良いそうです。

有酸素運動も脳のリフレッシュには、とても良いそうで、著者の樺沢さんは、夕方疲れて来た頃にジムに行き1時間ほど有酸素運動をすると、まるで朝一番のような状態に復活されるそうです。そこから、締切効果(早く帰らなきゃ)で集中力が高まり生産性の上がる夕方の時間にもう一踏ん張りできるとのことです。

絵でまとめると、このような感じです。

最後に脳をじっくり休めるための交感神経と副交感神経のチェンジ、深い眠りのコツも書かれていますので、ぜひ書籍をお手に取って見て下さい。私は脳のゴールデンタイムを無駄にしないように、朝は、4時半までに研究室に出社、お客様とのご面談は出来るだけ午後の早い時間にお願いをして、午後の遅い時間はジムで運動、夕方は早めに帰ってリラックスというサイクルで回してみたいと思います。最後に脳をじっくり休めるための交感神経と副交感神経のチェンジ、深い眠りのコツも書かれていますので、ぜひ書籍をお手に取って見て下さい。
研修はすべてカスタマイズ対応の為、黒船襲来の「たった4杯で夜も寝られず」ではないですが、たったとお思いでしょうが、実は月に4本を超えるとすぐにアタフタしてしまっていたのですが、この本のおかげで超集中。来週は3本研修がありますが、余裕で準備完了となっております。生産性は、集中力のコントロールで瀑上がりするというのを実感させてくれた一冊でした。