In 導入事例

日本ATM株式会社様及びグループ企業様で、一般職から管理職へとステップ・アップを目指す方向けのステップ・アップ研修1日コースを実施させて頂きました。日本ATM株式会社様は、社名にもある通り、銀行のATMに係わる監視・保守・サポートなどを一手に引受ける、日本におけるATM業界最大のアウトソーサーです。2019年1月には20周年を迎えられ監視台数も112,000台を突破され、アジアNO1のATMアウトソーサーとしての道を着実に進んでおられます。

この研修は昨年に続いての3回目の実施です。昨年の結果については、研修アンケート評価も文句なしの高評価という事でしたが、更に上を目指し育成責任者の方と共に、仕事の現場で使える「より実践的な研修」を目指して綿密にテンポや研修構成に変更を加えて行きました。結果として、手前味噌で恐縮ですが、受講者の方々と1日を駆け抜けて行くような、成長という爽快感を味わえる研修に生まれ変わりました。

人生100年時代となり、働く期間もこれからは50年近くに増えて行きます。そのような時代には、どのような業界、どのような業種でも活用できるポータブル・スキル(持ち歩き出来るスキル)を身に着ける事が何より大切ですと機会あるごとに力説しておりますが、そのベース・マインドとして「学び続けたい」「成長し続けたい」というマインドを持ち続ける事は、非常に重要だと感じます。しかし、日々の仕事に追われていると、目先の事に追われてしまい、自分自身の事を考える時間は常に後回しにされる事が多いのではないでしょうか?

今回の研修では、一般職から管理職へのステップ・アップ意識の醸成とビジネス・パーソンとしてのステップ・アップ意識の醸成というふたつの柱に対して、直ぐに使える実践的なビジネス・スキルを組合せてお伝えするという構成に致しました。

ゴルフのレッスンプロ方式で、まずはやってみる

今回の研修の大きなキーワードは、仕事の現場で「実践につなげる事」です。この事例をお読みの人事・育成責任者の皆様におたずねしたいのですが、「様々な研修を積み上げて来ても、なかなか現場に活かしきれていない、もっと出来るはずなのに」とお感じになる事はありませんか?

これは実は優秀な方の集まる大手企業様で、研修もそれなりに実施されている所であれば、尚更顕著に表れる課題なのです。その理由は、頭で理解してしまった所で、「私は、判っている」と脳が判断してしまって、そこから先で進まない為だと思います。これを打開する為に、まずこの思い込みを壊して、ご自身のできているポイントとできていないポイントを最初に仕分けしてしまうと、この研修で自分が何を学びたいのかが明確になります。

今回大きなサポートを頂いた、こちらの会社の育成責任者の方は、実はゴルフがお好きなのですが、そのご経験からゴルフのレッスンプロのお話を事前の打ち合わせの際に伺いました。優秀なゴルフのレッスンプロは、いきなり教えないで、まずやらせてみて、自分がどこかできないかを理解して貰う所から始めるのだそうです。「やっぱりできない」「ここが出来ない」と認識できると、「学びたい」という気持ちが大きくなるのだそうです。

この話を12月に伺ってとても納得できましたので、1月の他の企業様での研修でご許可を頂き、最初に「まず、やってみる」を入れて見たところ、気づきが深まって行く手ごたえを肌で感じる事ができました。問題は、時間との闘いになる事ですが、この1日研修では各コンテンツの冒頭に「まず、やってみる」を入れる構成としました。

管理職になりたいか?なりたくないのか?

昨年の引き続いての演習として、管理職になりたいか?なりたくないか?のディスカッションをして頂きました。ただのディスカッションでは表面的な話に終わるので、お互いなりたい派となりたくない派に分かれて議論を戦わせるディベートという手法を取り入れました。昨年の結果を見ていても、どうしても管理職になると「残業代がでない」等目先の事に注意が行くのですが、今年のディベートでは「転職する時に管理職と一般職では結果が変わる」という事や「ステップ・アップする為には管理職になるべき」という意見も幾つかのグループから出て非常に有意義な意見交換となりました。講師が教えるより、受講者の方から出た言葉の方がずっと価値があり、納得感も高まります。大企業所属だからと言って、このまま昇進しなくても、ここにいられる、この生活は永遠に維持できると思う方が、これからの世の中、危険だと思います。研修の中では、このディスカッションの後講師からメリットやポータブル・スキルについてのお話をさせて頂きますが、最終的にどのような人生を選択するのは、ご自身の判断となります。しかし、この写真を改めて見返してみると、それぞれの方に想いや決意が伝わってくるようです。

ステップ・アップコミュニケーションのロールプレイ

各コンテンツの冒頭に「まず、やってみる」を取り入れる為に、今回もコールセンター業務の多い受講者の方向けのロールプレイを2つ作りました。昨年の上位等級向け研修で好評だった、「職場あるある」事例での演習のバージョンアップ版です。この「まず、やってみる」ロールプレイの時点で、現場でリーダーとしてメンバーに接して行く際の、コミュニケーションの浅さや、対応不足など、メンバーの本音を引きだせていないのでは?という課題を多くの方が認識して下さった様でした。

また、昨年は、フルカスタマイズでゼロから作った研修で時間配分も手探りでしたが、本年度は2年目という事と、この1年で相当数の研修を私本人が納品させて頂いた事で、コンテンツと演習を迷いなくさばき、よりテンポ・アップをして進めて行く事ができました。昨年に続きオブザーブをして下さった人事部長が驚かれる程、研修スピードが上がっているので、その分、余裕を持って多くのコンテンツと多くの演習を入れる事ができました。

アンケートコメントより

アンケート総合評価は、5段階評価で昨年の4.3にコンマ0.1ポイント及ばず4.2ポイントでした。アンケート評価が低い方のご意見は、「既知」。つまり、知っている事だったという点です。職場で実践できている、できていないという自己分析ではなく、知っているか、知らない事かという事で分類してしまわれると、既知の部分が多かったという事なのだと思います。このあたりは、設計段階で計画している狙いに対する気づきが多かったという事に奢る事なく、更に新しいものを投入して行く等、来期に向けての反省点となります。

コメントとしては、「知っていると思ってやっていることを改めて意識して実践し、振り返りと不足部分がよく理解できたと感じた点と、すぐにでも実践できるレベルにその場で落とし込んでいける点が良かった」、「実務で起こり得るシチュエーションが多くあり、具体的なイメージを創造しながら研修を受講できたので

講師の話がスッと頭に入ってきた」「日頃の業務で活用できるヒントや気づきが多々あり、大変充実した時間を過ごせたと感じた」「現在とこれからの自身にとって非常に有意義、有用な内容でした」「めずらしく時間が経つのが早いなと感じました。それだけ有意義だったのかとおもいます。」など実践的で有意義であるという多くのコメントを頂きました。

講師の熱意や進め方の判り易さに関するコメントも、「講師の熱意が感じられ、引き込まれるように話が進み、受講者らの集中力を終了時まで切らせない点はすばらしいと思った。」「日々の業務、日常生活でも活用できる内容を、わかりやすく、熱意をもって説明頂いた」「モチベーションを外部にゆだねないという先生の言葉に感銘を受けました。自身の内に見出してこそ機能する動機になり得る事を理解しました。」等、複数頂きました。

今回の研修は、40人以上のご人数でも、殆ど全員の方のお名前を憶えてしまうほど、お一人お一人が本当に愛おしく、参加者の方やる気に溢れた本当に素晴らしい研修でした。改善点があればという設問に対して「受講内容で今までで一番良かった研修だと思いますので、改善点は特に思い当たりません。」というコメントを頂けたそうで、会場の温度とご参加の皆様のご感想が一致し、設計した狙い通りに皆様の気づきが深まっている様子のアンケートコメントに、思わず小さくガッツポーズでした。

2019年3月実施