In 導入事例

EY新日本有限責任監査法人様で新年度のキックオフセミナーを実施させて頂きました。EY新日本有限責任監査法人様は、従業員約25万名 (2017年6月現在)、世界4大プロフェッショナルファームの一つであるEY(アーンスト・アンド・ヤング)の日本におけるメンバーファームであり、日本の4大監査法人(EY新日本、トーマツ、あずさ、PwCあらた)の中でも、従業員数5,578名、公認会計士数3,000名超(2018年7月現在)と国内最大の監査法人です。昨年同社の女性経営者・起業家支援のWinning Women Networkで「ビジネス・スキルとしての営業力」というセミナーをさせて頂いた事がご縁になりました。

今回は、500名規模の部門の新年度のスタートをパワフルにバックアップさせて頂く90分のセミナーです。メインメッセージは、「ワーク・ハードからワーク・スマート」へ。スマート(賢く)に働く為のビジネス・スキル+αをお届けしました。

【セミナー構成の留意点 ~ロジカルな構成を意識】

セミナーでは、感情論や精神論だけではなく、ロジカルに。お伝えする事のエビデンス(証拠)を実証された数値や体験して得た事例で示して、やり方・行動の仕方の道筋までお伝えしたいと考えました。感情論・精神論だけですと、そもそも日本を代表する監査法人で働く優秀な皆様に対して失礼ですし、「あの人はできるのだろうけど、私は無理」「私は違う」と傍観者になってしまう事が多いと感じるからです。今回は、皆様の通常の正確無比を要求されるお仕事特性から鑑み、特にロジカルという部分は留意したセミナー構成としました。セミナーの途中でも、筋道が正しくないと思った方から、質問が飛んで来る刺激的な展開となりました。

【職場の孤独~コミュニケーションの機会はITの進化で下がっている】

メインメッセージのワーク・ハードから、ワーク・スマートへ。様々なビジネス・スキルを身に着ける事で、賢く働く為の道筋が見えて来ます。今回着目しているテーマのひとつは、短い時間でも、しっかりと結果を掴む事のできる対話力の強化です。このスキルを強化すべき理由として、冒頭、2018年5月号のハーバードビジネスレビュー誌の特集、「職場の孤独」についてお話させて頂きました。

ITの進化で、出社して隣に座っていても、一言も話さず1日が終わる事も珍しくなく、すでに米国の調査では、この問題が顕著で研究者も増えているのです。私は、働き方改革のリモートワークが推進されて行くと、さらに、この問題は拡大すると考えています。このような状況の中で新しいビジネス・コミュニケーションの手法を学ぶ必要性が高まっているのです。今回の研修では、会場のご参加者の皆様とのやりとりを通じて、より実践的な手法を学んで頂きました。

【自分自身の向き合う仕掛け】

新年度キックオフセミナーというという事で、1年のスタートをモチベーション高くスタートして頂く為の仕掛けも致しました。通常は、90分という時間ですと講演形式が多く、講師が一歩的に話すスタイルが殆どですが、今回も弊社は、1日版と同じようなセミナースタイルで、考えを深めて頂く演習を取り入れたハンドアウト(A4サイズ表裏1枚)もご用意させて頂きました。内省して頂く事で学びを深めて行きます。最後には、チャンレジ目標を、お書き頂きます。私も会場を回りながら、チャレンジ目標を書かれる皆様を励まして行きます。

【学んだ事をチームで使う】

お書き頂いたチャレンジ目標は、お隣同士2人、3人になって頂き、差支えのない範囲でご共有頂きました。みなさん本当に楽しそうに、わいわい、ガヤガヤと。いつまでも、話続けたいというような、とても良い時間となりました。最初は硬い表情でいらっしゃった最前列の女性の方も、笑いながら演習を続けて頂くうちに、柔らかい表情でこちらを見て下さっています。セミナーの最後は、モチベーションの仕組みとビジネスパーソンとして持続的に成果を出す為の、自分自身で熱意を生みだす為の工夫についてのお話で締めくくりました。

90分という短い時間ではありますが、学んだ事をビジネスで、プライベートで、そして「チームで使ってみよう」という気持ちになって頂けたのでしたら、とても光栄です。

事業部長様からは、「いつもは、まじめで大人しいくらいの構成員が、セミナーでは、生き生きしている場面を沢山見せてくれたこと」、また最後の「熱意のパート」が、このセミナーのとても良い締め括りとなった」と、とても喜んで頂きました。

ご参加の皆様の新しい1年のスタートが、希望に溢れたものになります事を、心から願っています。

(2018年7月実施)