In 導入事例, 経営理念(ビジョン)

本日はパーパス・バリュー浸透ワークショップの海外展開事例について共有します。みなさんの会社の海外の拠点はありますか?せっかく新しいパーパスを策定しても、日本と海外拠点に温度差を感じることはないでしょうか?

2025年7月、インドネシアのジャカルタでパーパス・バリューワークショップ1日コースを実施しました。お客様は、世界13ヶ国で事業を展開するグループ全体で約4万人の製造業のお客様です。2022からパーパス・バリュー策定の支援を行い、国内ではすでに4000人以上の社員にパーパス・バリュー浸透ワークショップを展開していますが、全体の人数で言えばまだまだこれからです。今回は6か国から約40名がジャカルタに集まりました。各国の本部長、カントリーマネージャークラスのみなさんです。

今回のゴールとワークショップ構成

今回のジャカルタでのワークショップの目的は、パーパス・バリューを基軸として各国での拠点の想いをひとつにしてOne Teamとなり、次の変革へ進むことです。そのために、各国でパーパス浸透活動の核となる人達、浸透の旗振り役となるアンバサダーを育成することが重要です。今回は以下のようなゴールを設定しました。

  1. パーパス・バリューを知り、広め、自分たちの判断基準として使えるようにする
  2. 各国での展開をアンバサダーとして実践する為のスキルと具体的な方法を学ぶこと

ワークショップ・コンテンツは、以下のような構成にしました。

  • パーパス・バリューを理解・共感するセクション(つまどう会議)
  • パーパスバリューを部下に対して展開するためのスキルのセクション
  • リーダーとしてのビジョンと行動へのコミットメントを作り上げるセクション
※つまどう会議とは、パーパス・バリューを「つまりどういうこと」と噛み砕く演習のことで、弊社ピグマリオンの造語です。
※アンバサダーとは、パーパス浸透の旗振り役の人のことです。

日本では、すでにこの階層の研修を終え、その後2023年から課長職900人に向けてパーパス浸透の旗振り役となるための「アンバサダー研修」という位置づけのパーパス・バリュー浸透ワークショップを実施中ですが、全員が母国語ではない英語での受講となるため、同じ1日コースですが内容をかなり絞りました。しかしながら、このワークショップでは、パーパス・バリューを学ぶというより、お互いの発言を共有することで、パーパスへの理解や共感を深めることも大切にしたいと考えたため、午前中かなりの時間をかけて、パーパスとバリューについてグループで話し合い(「つまどう会議」)、発表をしていきました。

「つまどう会議」は、いつもフリップチャートという模造紙を使いますが、今回は英語が堪能なグループと、国別のグループがありましたので、発表は英語でお願いしましたが、言語は母国語でOKとしました。

言葉の壁をどのように超えるのか?

海外研修の場合、言語の問題をどのように超えるかという大問題があります。なぜなら、私はそれほど英語が得意ではないからです。今回は同時通訳が入りました。残念ながら、同時通訳が今回はあまり上手く機能しなかった為に、やり取りとインストラクションは途中から英語と日本語両方になりました。時間が足りなくなったときのために、ラッキーにも、パワーポイントはすでに英語に最適化して作っていましたので、それを講師が読むことで同時通訳の翻訳を待つよりも、理解と進行スピードが格段に上がりました。

また、スマートフォンの有料アプリを活用して英語以外の言語に同時に翻訳する機能も活用しました。テーブルにタブレットをひとつおいて、母国語で字幕を流しているグループもありました。ただ、英語が得意でない方もおられるということで、国別のグループを作ったものの、せっかく各国のリーダーが一同に会しているので、もっと共通言語となるパーパス・バリューを使って交流してもらいたくなり、結局途中で自分のグループ以外の人と感想をシェアしたり、自分の志を共有する時間を作りました。結果的にその時間はとても盛り上がりました。下の写真では、女性の方がアプリを使って意見交換をしています。

大きな効果はパーパスという共通言語での対話

言葉の壁には、相当な労力を費やしましたが、このワークショップの効果は、単にパーパス浸透のアンバサダーを育成することだけでなく、パーパス・バリューという共通言語を使って、世界のリーダーが国を超えて、文化を超えて、想いをひとつにするために対話をするという貴重な機会になりました。コンテンツの3つ目のリーダーとしてのビジョンとコミットメントの発表では、パーパス・バリューとしっかりと関連付けられた素晴らしいリーダーの発表が続きました。

アンケート評価は5点満点で5が83%、4点が17%、3点はゼロ、「とても満足」と「満足」をあわせて100%という日本でも取ったことのない高得点となり、経費をかけて想いを伝えるために日本から講師を連れていった甲斐はお客様にとってあったと思います。

アンケートコメントでも、「今回のワークショップが具体的なアクションや業務への応用について学べて、セカンドラインのマネジメント層にも参加させたかった」という意見や、日本語の判る方からは、日本語のコメントで「確実に勉強になりました」というコメントも頂き、満足度100%にふさわしく講師冥利につきるアンケートコメント多数で、このプロジェクトに大量の時間を投下した甲斐が私にとってもありました。また、全体のコメントを見る限り、日本より実務への応用(かなり踏み込んで演習を設計)、つまりスキルの習得についてはポジティブという印象を持ちました。

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見えない力に助けられた貧しい英語力

ただし、私が英語が不得意なため言語の問題はどうしてもあります。TOEIC880点を取ったのは15年前で、最新の英語アプリの簡易レベルテストではTOEIC250~400点という結果でした。それで良く海外研修を引き受けるよねと言われてしまうと一言もありませんが。

日本でのワークショップ同様、大切なことはファシリテーターである講師が参加者の発言を会社の大切な想いを結びつけてコメントをすることですが、今回不思議とキーとなる大事な英語が耳に飛び込んでくるような感覚を味わいました。日本から同行して下さった主催チームのみなさんの素晴らしいサポートもあったのですが、なにかずっと見えない力に助けられたという想いがありました。そして、帰国後翌日から無性にこの企業の中興の祖と言われている方のお墓参りに行きたくなり、研修中も社員を想う温かいこの方の言葉を何度も引用をさせて頂きましたし、もしや空から助けて下さったのではと、お礼もかねて上野の寛永寺にお花持参して行ってきました。パーパス完成時に一度役員のみなさんと伺っていましたが、お墓の場所まで正確に判らず心配だったのですが、有名な方なので、お名前を事務所で言ったらすぐに判りました。

そして、今気が付きましたが、このブログを書き始めた昨日7月22日がその方の命日なのです。本当に心から尊敬できる方で、ひらたく言えば大ファン。なんとしてもその方の想いをこの会社の末永い繁栄のために後世まで伝えたいと思ってサポートをさせて頂いているので、怖くはありませんが、命日にブログを書きたくなるのは、ちょっと鳥肌ものですね。やはり絶対に見えない力で助けて貰ったと思います。ブログのURLはいつも書いた日付なので、今回のURLもアップは1日遅れですが、7月22日のままにしておきたいと思います。

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